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ジャイアニズム。

ジャイアン

 何か機械の販売方法が話題なっていますね。プレミアム開店って、要するに通常は台数が少ないと納期がずれる所が、台数が多い場合は納期が早まるっていう、言い方の問題だと思うんですけど。ま、問題はその決定をした時期と顧客への周知徹底ですかね。そりゃ、突然言われても怒りますよね。リアル「聞いてないよ!」です。

 不公正と思われる販売方法。なくならないですね。私は「問題はあるけど、どこかで線引はしないと仕方ない派」です。ホール側の希望は「欲しい機械を、欲しい時に、欲しいだけ」でしょうか。ただ、現実的になかなか難しいのもまた事実。

 私もホールにいた頃は「欲しい機械を、欲しい時に、欲しいだけ」買える様なお店ではなかったので、その様な状況の店舗の気持ちは分かるつもりです。確かに、行き過ぎたお得意様優先・多台数優先というのは問題だと思います。問題は、1)では、どうするのかということ。2)行き過ぎているのはメーカーなのか、ホールなのかということ。

 まずひとつめ。逆に少台数から優先的に納品していく。台数少ない分、早く出荷できんじゃない?という単純な発想。ま、確実にたくさん買っているホールからクレーム入りますね。「何で、たくさん買ってるのに後回しやねん!」で瞬殺。後は早いもの順?これこそ不公正。何か良い代替案は無いものでしょうか。

 ふたつめ。この手の問題でよく聞く「ムダな機械を買わされた」「余分な台数を買わされた」という台詞。これ何か凄い違和感あるんですけど。「買わされる」って首根っこ掴まれて、無理矢理、契約書に捺印させられたんですかね?んなことないですよね。最終的には自分の意志のはずです。行き過ぎたのはメーカーではなく「地域最速・大量導入」にこだわったホールの方なのかもしれません。勿論、それは一部のホールだとは思うのですが、その他大多数のホールが「地域最速・大量導入」に対抗できる術が無かったのもまたひとつの事実でしょう。

 私はホールにいた頃、そこは割り切っていました。なので、他のフィールドで負けないように努力していました。販促であったり、遊技環境であったり、運用であったり。勿論、今「欲しい機械を、欲しい時に、欲しいだけ」買えない店舗の方もそんなことはとっくに行っていると思います。ただそれでもどうしようもない部分があるのでしょう。分かります。

 ただ、1店舗の立場で不公正と思われる販売方法に抗議すると、どうしてもジャイアニズムになってしまいがちです。置かれている立場によって見方が変わってしまいますから。諦めるとかではなく、そこは組合なりの団体として、粛々と抗議・要請していくべきなんだと思います。

 しつこいようですが、気持ちは分かります。「こんな、不公正な販売をしている業者がいる!ケシカラン!」とネットに晒しちゃう気持ちも分かります。

 ただ、相手の「実名」を「匿名」で晒すというのはそれこそ「不公正」だと思うのですが、いかがでしょう。

Photo credit: Kentaro Ohno via Visualhunt.com / CC BY

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