何か、名古屋のマルハンが組合抜けて等価に戻したという話がありました。去年の末にコンコルドグループが近隣に出店してきたことによる対抗策のようです。他の地域でも同様の動きがあるとか無いとか。
愛知県は県遊協の組合員は11割分岐が上限だったと思うので、コンコルドは非組合員ということなんだと思います。で、こういう話が出ると、「足並みが・・・」とか「リーディングカンパニーのくせに・・・」とかいう声が聞こえてきたりするんですけど、別に問題ないと思うんですよね。組合に残ったまま等価にしたりしたら大問題ですけど、組合抜けている訳ですから。組合に残るメリットとデメリットを天秤にかけた結果、組合を抜ける選択をしたというだけの話しですよね。会社の規模は関係ない。まぁ、「等価交換の原則」との整合性という議論はあるとは思いますが、それは別の話。
年末にオープンしたコンコルドが1,111台。で、競合のマルハンは777台ということを考えると、同じ土俵に上がるというのも十分に理解できます。
単純な話し、同じ玉数で交換できる賞品は多い方と少ない方のどちらが良いかと言えばそれは勿論、多い方に決まっています。だから等価が言い訳で。ただ、交換率が上がるほど出玉率は下がるので、景品玉は少なくなります。それを台数でカバーというのが大型店舗なわけなので、近隣に等価の大型店舗ができた非等価の大型店舗が等価に合わすのは極めてまっとうな戦術かと思われます。
残された中小規模の店舗もなぜか、大手の動きに追従して等価に向かった結果、大手法人大勝利というのがここ10年位の動きでしょうか。等価ってやはりリスクはある訳でそれなりに疲弊するんですよね。中小規模の店舗はとてもじゃないけど耐えられない。
本来であれば、大手同士がドンパチやっている間に独自路線を築くチャンスだと思うんですけどね。それは交換率だったり、地域密着といった射幸性以外の施策だったり、色々あると思います。
まぁ、難しいですけどね。よく分かります。だからついつい大手と同じ方向に進みがちですけど、それこそ竹槍持って鉄砲隊に突っ込んで行くようなものです。
大手には大手の戦い方、中小には中小の戦い方があるはずです。逆に大手は等価にしてくれた方が良いと思うんですけどね。差別化はしやすいですよね。何か、たまに組合の申し合わせで40個交換復活こそが業界の生き残る道だっ!なんて意見もありますけど、それこそ大手しか残らなくなると思いますよ。それって等価一辺倒が低価一辺倒になっただけで何の解決策にもなっていません。
等価から40個といった低価交換まで幅広くあるのが理想ですけど、なかなか上手くいきませんねぇ。
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