「ウチは結構動いてるよ?」

パチンコ

 ここに導入から1ヶ月ほどが経過したA・B・C・Dの4つの機種があるとします。結果はA>B>C>Dの順番で、ざっくりですが、AとBは平均以上の結果でCとDは平均以下の結果とします。単純にAとBは良い機械、CとDは悪い機械ということになります。

 このCとDを導入した(てしまった)店舗さんで「ウチは結構動いてるよ?」という話を聞くことがあります。地域差とか店舗の客層の違いということになるのかもしれませんが、大体こういう場合って2つ程条件があって、まずは「バラエティ導入」そして、もうひとつが「低稼働店舗」です。

 「バラエティ導入」。これは、まぁ、そのままで、台数が少ないから単純に稼働が一回りするのに時間がかかるから新台効果が長いだけ。で、もうひとつの「低稼働店舗」。ユーザーが少ないので新台効果が高くなるということもありますが、サンプル数が少ない為に外れ値の影響を大きく受けてしまうということが言えます。ユーザーが少ないので、特定のユーザーの影響を大きく受けてしまうということです。これは新台に限らず、古い機種の場合もあります。何かずっと同じ機械打ってるおっさんとかいますよね。アレです。

 高稼働店にもこの様な特定のユーザーというのは存在するのですが、サンプル数=ユーザー数が多いので目立たないだけなんですね。地域差は確かに存在します。沖スロなんかは思いっきり地域差あります。なので、地域差とか客層の違いによる稼働差は確かにあるのですが、それってせいぜい、AよりBの方が良かったり、DよりCの方が悪かったりといった程度で、AよりDの方が良いとうことは「ほぼ」無いと思うんですよね。良い物は良くて、ダメな物はダメだと思うんですよ。本来ダメな物が良い店舗は少ないユーザーの中にたまたまそれが好きなユーザーがいただけ。それを客層の差って言っちゃてるだけ。

 機種構成って稼働が上がってくるに連れてコモディティ化してきてしまうんですよね。専門店って流行らないのがその証左。それが良いか悪いかは置いといて。

 「ウチは結構動いてるよ?」っていう店舗ってその内、稼働上がってくるはずなんですけど、何故かずっとそのままだったりします。結局、情熱的に機種選定間違っているので、ひたすら店内移動を繰り返しているだけだったりします。で、稼働上がらないからバラエティ導入しか出来なくて、ただ、新台効果だけは高いから、勘違いしたまま機械のせいにしちゃったりするんですよね。

 新台入替って、新台の稼働も大切ですが、それ以上に店舗全体の稼働がどうなったのかが大切なんですよね。「ウチは結構動いているよ?」って、変わった好みのユーザーがいるか、他に打つ機械がないかのどちらかだと思うんですよ。

Photo credit: Tracy Hunter via Visualhunt.com / CC BY

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