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郊外大型店に駆逐される駅前小型店舗。

 大阪の北東部に京都府の八幡市や京田辺市と隣接している枚方市という市がございまして。枚方出身のV6の岡田准一が「ひらパー兄さん」というイメージキャラクターを務めているひらかたパークがあることでも有名です。東京で言う所のとしまえん的な感じでしょうか。岡田准一って器用な役者さんですよね。

 その枚方市の京阪線の宮之阪駅前の「マイズ」が去年の11月末で、JR片町線の「コハク会館」が1月末で閉店しました。で、2月の28日に京阪線くずは駅前の「ニュー花園」「ニューくずは会館」が閉店するようです。一応リンク貼ってますが、間もなくリンク切れになるのでしょう。

 右肩下がりが続く状況で撤去回収問題等も重なり・・・ということなのでしょうが、この4店舗に関しては2015年の8月にオープンした「ベガス1700枚方店」も少なからず影響してるのかなぁと思います。

 この4店舗の真ん中から少し東にずれたあたりにあります。星がベガスです。

 ベガスの東にコハク会館、南西にマイズ、北側にニューくずはと花園といった位置関係。直線距離で一番近いコハク会館まで1.4キロほど。マイズとくずは駅前の2店舗までは4キロ前後となっています。コハク会館が286台、マイズが444台、ニューくずは会館が400台、ニュー花園が280台の合計1,410台なので、ベガスの1,700台と雑ですが計算は合いそうです。

 私はホール勤務時代、南大阪の郊外の駅前型の店舗で勤務していたことがあります。おそらく似たような環境だと思います。大阪市外は車がないと不便な地域が多く、私の勤務していた店舗なんかでは月極の駐車場でも1万円を切ったりするので、月極の駐車場を借りて、駅まで車で来てそこから電車通勤しているような会社員も結構いたりしました。なので、駅前の店舗でも郊外型の店舗と客層が思いっきり被ったりします。おそらくこの枚方の駅前店舗も同じなんだと思います。マイズは確か法人ごとパラッツォが買収しており、くずは駅なんかは駅前にショッピングモールがあり賑わっているので、新たに店舗が出店するのかもしれません。

 数年前によく言われていた郊外に大型スーパーが出店し、地元の商店街がシャッター通りになったのと似たような構図なのでしょうか。ある地域に新規出店があった場合、一時期的にエリア客数は増えますが、徐々に落ち着いてきて、そこから周辺の競合店舗に影響が出てくるのでしょう。千日前に楽園が出店したのが2015年の11月。それから「ツインドラゴン」「ドラゴンゲート」「サンサン」「プラザ」が閉店したのが2016年の7月。

 閉店と言っても理由は色々あると思うのですが、大型店の新規出店がひとつの大きな要因になっているということは言えるでしょう。枚方ではベガスのオープンから1年半、難波では楽園のオープンから8ヶ月。当然、オープンすることは数ヶ月前から分かっている訳で、しかも大型店の戦略は基本的に同じですから対策は立てやすいはずです。まぁ、差別化とか独自路線とかになってくる訳ですが、パチンコ店の差別化が難しいのもまた事実。今の環境では特に難しくなってきています。

 単純に同じ様な機械で、同じ様な営業方法でであるなら、新しくて設備が豪華な方が良いに決まっています。難しいんでしょうけど、それでもトライしなければならないんだと思います。もうすぐ現役から退く様な世代ならば、下手にチャレンジして死期を早めるより座して死を待つのもありなのかもしれないですけど、30代とか40代はたまらんですよね。

Photo credit: smagdali via VisualHunt / CC BY

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