違法パチスロ店の摘発が相次いでいますが・・・

スロット-1credit: ragingwire via FindCC(写真はイメージです)

 最近、違法パチスロ店摘発のニュースが相次いでおります。

ビルで違法賭博容疑、8人逮捕 ガーナ大使名義で賃借:朝日新聞

禁止パチスロ機で違法営業か:NHK広島

18歳少年、違法パチスロ機で1億5000万円売り上げ 賭博容疑で逮捕:Yahoo!ニュース

 ところで、この違法パチスロ店というのはそんなに儲かるのでしょうか。以前も計算してみたのですが、もう1度改めて。まず、1番下のリンク先の東京・新橋のケース。

店は港区新橋の雑居ビルの一室で、ギャンブル性が高いとして風営法で禁じられている違法パチスロ機36台を備え、昨年10月以降、1億5千万円を売り上げていたとみられる。

 とあるので、約1年間で1億5千万円の売上があったようです。これを通常のパチンコ店に当てはめてみます。月の売上は、1億5千万÷12=1,250万円となり、1ヶ月、30日営業とすると、1日の売上は1,250万÷30=約41万7千円となります。台数は36台なので、台売は、41.7万÷36=11,583円となります。こう見るとショボイ感じもしますが、当然、パチンコ店と同じ営業形態のはずもなく、この売上というのはパチンコ店でいう所の貸玉料金に該当するのかが記事からは分かりません。

 ひょっとしたら、貸玉料金から景品額を引いた金額、パチンコ店でいう所の粗利かもしれません。その場合、台粗が11,583円となります。1番上のリンク先に記事に利益に関する記述があります。

3月12日~4月16日、福岡市博多区中洲3丁目のビル4階のパチスロ賭博店「ツーピース」で、パチスロ機55台を設置し、客に賭博をさせた疑いがある。この期間だけで店には500万円以上の利益があったと県警はみている。

 約1ヶ月で500万円以上の利益という事なので、上記と同じ条件で計算すると、1日の利益は500万÷30=約16.7万となり、これを台数で割ると、16.7万÷55=約2,982円となり、台粗2,982円と妙にパチンコ店っぽい数字になりました。

 違法パチスロ店と聞くと、何か凄い儲かりそうな感じもしますが、数値だけ見るとそんな事も無さそうです。実際は毎日営業しているわけでも無いでしょうから、もっと高い数値になりそうですが、違法行為です。新橋の事件で逮捕されたのは18歳の少年という事で、おそらく逮捕要員なのでしょう。こんな記事があったので、紹介します。
違法パチスロ店で18歳店長逮捕 「逮捕要員」の指摘:アメーバニュース

「おそらく18歳の少年は雇われ店長で、なんの権限もない単なる店番です。というよりも“逮捕要員”と言ってもいいでしょう。違法パチスロ店は、基本的に会員制なのですが、ほかの違法賭博に比べるとハードルも低いのでいろんな客が訪れます。その結果、外部に情報が漏れやすくなり、摘発される確率が高いんです。変な話、摘発されるのを前提で営業していることも多くて、いつガサ入れされてもいいように、“逮捕要員”を店長にしておくのです」

 18歳というのも、逮捕された時に名前が出ないので余計な情報が出にくい等の理由があるようです。当然、客も罪に問われます。

もちろん賭博罪になるので、摘発時に打っていれば現行犯逮捕となります。

 立件される事は、あまりないようですが犯罪行為には変わりありません。という訳で、違法パチスロ店はやるのも、行くのも、働くのも、ダメ!絶対!

 

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