宝くじの売上はピーク時よりも減少傾向にあるそうですが、パチンコや競馬のそれと比較すると、善戦しているようです。しかも、宝くじは、パチンコや競馬、その他の公営ギャンブルに比べて還元率は低いにも関わらず、です。その理由についての記事が以下。
なぜ宝くじはギャンブルの覇者でいられるのか:日経ビジネスオンライン
この記事の中に次のような記述があります。
行動経済学の祖、ダニエル・カーネマンの提唱した理論の中に「人は低い確率を過大評価し、高い確率を過小評価する」という考え方があります。
その例として、次のような事が挙げられています。
飛行機に比べると何百倍も事故率の高い自動車に乗る時に事故のことをほとんど考えない人が、事故率が低い飛行機に乗ることを極度に怖がる場合があります。この場合、飛行機事故が起こる確率を過大評価していることになります。
そして、次のような事が言えるそうです。
カーネマンは人間が感じる確率と、数学的に求められる理論値とは別だと主張しました。人間が感じる主観的確率と理論値との差は、その事象が起こった時の影響の大きさに関係するとも主張しています。
つまり、3億円が当たったときの影響を考えると、主観的確率が歪むことになります。もし、宝くじの一等賞金が10万円だったとしたら人は当選確率を冷静に見極められるでしょう。
なるほど。何となく、感覚的には理解している事ですが、このようにロジックとして理解する事は大切な事です。
パチンコ店に置き換えると、何故、マックス機が今のホールの主力機種となっているのかが説明できそうです。このような、人間の心理を理解しておく事でホール運営にも役立つ事があるのではないでしょうか。全文読んでもそんなに時間はかからないので、オススメです。