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メルマガコラム「玉を出す意味。」

出玉credit: MShades via FindCC

 5月5日発行のメルマガVol.36のコラム「玉を出す意味。」です。一部、ブログ用に編集しています。
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 パチンコ店に限らず、あらゆる店舗にとって集客するという事は非常に大切な事です。パチンコ店の場合は、何をアピールして集客するのかというとそれはやはり出玉だったりするのです。新台入替然り、リニューアルオープンであったり、グランドオープンで集客できるのは、やはりその背景に出玉がある事は事実です。

 なので、当然「玉を出す」訳ですが、問題はなぜ、玉を出すのかという事なのです。理想は、常連客、若しくは常連となりそうな客層に還元して、リピートしてもらうという事なのですが、玉が出るであろう時は当然、その他の招かれざる客もいるわけです。所謂、プロ連中です。プロと言っても色々種類がありますが、ここでは総称してプロとします。

 この招かれざるプロ連中ですが、ひとつだけ店舗にとって有難い事があります。それは、店が出したい時にキッチリと出してくれるという事です。今のパチンコは機械の特性上、ユーザーに万遍無く還元することは非常に難しくなっています。それこそ、不正行為でもしない限り不可能かもしれません。ユーザーも最近の機械の怖さを分かっているので、粘る事をしなくなってきています。即ヤメという奴です。なので、実際の割数よりも出玉感が出ないというのはよくある事です。しかし、プロは、キッチリと出してくれる上に粘るので出玉感も割数以上にあったりします。

 このプロ連中がキッチリと玉を出して、出玉感を出してくれる事によって店舗に信頼感が生まれて、そのプロが作る出玉感に一般のユーザーが釣られて、高稼動に繋がっていきます。

 パチンコが30兆円産業と言われていた2000年代前半のホールのメイン機種は三洋の新海物語でした。時短の付き方でハーフスペックやフルスペックという言葉があり、また、大一のレレレにおまかせ!を中心とした羽根物も稼動していた時代でした。

 この時もプロ連中が問題になっていました。海物語は、ホールが甘く使っている事に加えて、止め打ちの効果が非常に高い事などから、プロ連中が好んで遊技していました。レレレにおまかせ!もドツキの効果が大きかったのでプロが好んで遊技していた機械です。ドツキは不正行為になりますが。。。これらの機械が長期に渡り高稼動したのは、そのようなプロ連中に釣られて、一般ユーザーもこれらの機械を遊技したという側面が少なからずあったでしょう。前提として、機械が面白く、魅力的だったという事は勿論あります。

 1年程前に、話題になった羽根物も結局、勢いは無くなってしまいました。以前のコラムでも書きましたが、ひとつの要因として、セキュリティを厳重にするあまり技術介入度が低下し、羽根物の1番の魅力であるアナログ感が無くなってしまったという事があるでしょう。

 パチンコ業界が30兆円産業と言われていた時代は、プロ連中の出玉に一般ユーザーが釣られる事によって全体の稼動が形成されており、稼動があるがゆえにホールは玉を出す事ができるという好循環の構造がありました。稼動があれば、プロに玉を出されても全体的に帳尻は合います。

 確かに、昨今、問題になっている打ち子連中は排除する必要はあるのでしょうが、それ以外のプロ連中は、「サクラ代わり」と割り切って上手に使いこなす位の器量がホール側には必要なのではないでしょうか。
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