3個返しは諸悪の根源か?

悪photo by weblog244

 12/2発行のメルマガVol.14のコラムです。一部、ブログ用に編集をしています。
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 某ブログに「3個返し規制すべし。」的な内容のエントリーがありました。

 私も3個返しが「終わりの始まり」だったと思っているので、記事の趣旨は理解できるのですが、その方法論として規制というのは如何なものかと思うのです。

 仮に、3個返しが規制されたとしてその状況を想像してみましょう。こういう規制は必ず施行までに猶予があります。仮に3個返し規制が来年の4月1日に施行されるとしましょう。

 当然、3月までに3個返しもあと僅かという事でメーカーは大量の機械をリリースしてホールも普段よりも機械購入のハードルを下げて機械を購入するでしょう。4月からは4個返しなのかどうかは分かりませんが、高ベース機がリリースされます。が、3月までに機械購入の先食いをしている事と出玉性能が落ちているという事が相まってホールの購入意欲は当然下がり、機械は売れなくなります。

 メーカーもそのまま指をくわえているはずもなく、3個返しの時と同等の出玉性能を持った機械を開発してくるでしょう。今までも、突確や潜伏確変等のような仕組みが出てきたように新しい「何か」が出てくるでしょう。

 スロットの4号機から5号機の移行やパチンコのマックス規制の時と同じ様な事が起こるのではないでしょうか。

 以前のコラムでも取り上げた16割分岐しかり、3個返し規制も、結局、ユーザー無視の考え方だと思うのです。それぞれの記事の筆者は業界を憂う気持ちは同じなのでしょう。ただ、その方法論としての16割分岐や3個返し規制には賛同しかねます。

 ユーザーの求めるもの。それは「等価交換で出玉性能の高い機械をよく回る状態で遊技する事」です。この内ひとつでも欠けていい事などありません。それはユーザー側が妥協してくれているだけなのです。稼動と粗利を同時に上げる事を要求するオーナーと同じです。「ユーザーとオーナーはワガママ」なのです。それを無茶な要求だと拒否してしまってはイノベーションは起きないのではないでしょうか。

 不可能だと思う事にチャレンジするマインドこそが、イノベーションを産み、そして業界が発展していくのではないでしょうか。規制や過去に戻るという行為は延命にはなるでしょうが、そこに未来はあるのでしょうか。

 ユーザーはより短い時間で、より多い効果(出玉)を望み、ホールはより高い稼動とより高い台粗利を望み、メーカーはより多い販売台数とより多い利益を望む。何がいけないのでしょう。全員が正しいと思います。人間は強欲な生き物なのです。しかし、その欲があるからこそ未来が開けてきたのもまた事実なのです。
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