何でマックス機だらけになったのか?

マックス

今や、猫も杓子もマックス機と言った感じです。各メーカーも大型版権機やメイン機種はマックス機で販売する事が殆どです。冬ソナ2の結果がこの状況に益々、拍車をかけるのかもしれません。

確かに、4円でまともに稼働しているのはマックスコーナーだけ、なんていうホールもよく見かけます。何故、このような状況になってしまったのでしょう?

アメブロの時にも何度か書きましたが、もう一度、玉単価と出玉率と割数の関係を確認してみます。それは「割数が変動する時の出玉率の変動は玉単価に比例する」という事です。分かり難いですね。

下のグラフを見てもらえれば分かりやすいと思います。(クリックで拡大します)
スクリーンショット 2013-06-25 17.27.24

割数が1割変動した時の出玉率の変動は玉単価の高い方が大きくなるという事がわかると思います。

このグラフで注目すべき点は10割より割数が高い時は玉単価の高い方が出玉率も高くなっているのに対し、10割を下回っている場合は逆に玉単価が低い方が出玉率は高くなっているという所です。

このグラフから、営業割数が高くなる(10割を越える)につれて、玉単価の高い機械の方がポテンシャルを発揮する事ができると言えます。逆の言い方をすると、玉単価の低い機械は営業割数が低い(10割を下回る)程、ポテンシャルを発揮しやすいと言えます。

ここで、当然、違和感を覚えるわけです。

今は、営業割数は年々、低くなっています。10割分岐営業の店舗は当然、10割未満の営業になります。大阪は11.2割が上限ですが、利益率が約10.7%で10割営業です。

にも関わらず、マックス機で溢れかえっています。

これは今の機械特性=低ベース・高TYという事が大きいのです。ユーザーからすると、割数や出玉率は分かりません。見た目で感じる事が出来るのが出玉感なんだと思います。出玉感=景品玉と言い換えることができます。

景品玉=売上玉-差玉

という式なので、出玉率が同じ場合は当然、売上玉が高い=玉単価が高い方が景品玉は多くなるのです。割数が同じで10割未満の場合は、玉単価の高い方が出玉率は低くなるのですが、その分、売上が上がるので、景品玉だけを見ると出玉率の差をカバー出来ます。ましてや、今の機械特性からすると一瞬の景品玉は玉単価の高い方が圧倒的に有利でしょう。

結果、市場にはマックス機だらけになったという事なんではないかと思うのです。当然、低玉市場の拡大やその他の理由もあります。

確かに、マックス機の方が色々と「使いやすい」のは事実なのでしょう。ただ、やはり、見せかけの景品玉は長期で考えれば継続しない事は明白です。高玉単価の機械で集客して、低玉単価の機械で定着させる事ができれば、稼働を上げるとまではいかなくとも、下げ止まりをさせる事は可能なのかもしれません。

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